去る7月17()に、京都シール印刷工業協同組合では、メルパルク京都(京都市下京区)において「令和2年度・第1回技術研修会」を開催しました。

新型コロナウィルス感染症拡大の為に全くと言っていいぐらい行事が開催出来ていなかったので、ほぼ5ヶ月ぶりの組合行事となりましたが、当日は現場の印刷オペレータを中心に22名の方が参加下さいました。

研修会の内容は「第30回シールラベルコンテストの規定課題に関して」で、今年の課題を刷るに当たってのポイントなどを、実際に本機で刷られたものと連合会から配られたターゲット見本を見比べながら、講師が解説する内容でした。鶴田技術委員長の進行で始まった研修会は、全員がマスク着用でソーシャルディスタンを確保する為に出来る限り席を離すなど、今までとは雰囲気が異なる研修会となりました。

ラベルコンテストに関して言えば、京都協組は昨年は規定課題の作品を決めるのに中心となり、美術系の学生さん達から図案を募集するなどして力を入れていたのですが、結果としては思わしくないものとなってしまいました。そんな事もあってコロナ禍でも開催可能な内容と組合として判断して開催を決めました。ただそれを決めた頃は、世の中でも感染者が減ってきていて夏の間は大丈夫であろうとの判断でしたが、実際は予想以上に感染が拡がり始めており、主催者としては神経を使うものと練ってしまいました。

ただ、当日は長年に亘って技術委員をしておられた西野理事の話が聞けると言う事もあって参加者に方々は真剣に耳を傾け、中には自ら刷った作品を持ち込み、講師にアドバイスを乞うといったオペレータもおられるなど、流石に普段から印刷に携っておられる方々が集まっての研修会という事で、充実した行事となったと思います。

年次大会が中止となって、気持ちの上でなかなか前向きになれない状況です。コンテストへの応募点数も減る事が予想されますので、この度の研修会が参加された方の1点でも多くの応募に繋がればと思っております。