去る617()に、京都シール印刷工業協同組合では、メルパルク京都(京都市下京区)において「令和4年度・第1回技術研修会」を開催しました。

当日は現場の印刷オペレータを中心に20名の方が参加下さり、鶴田技術委員長の進行で始まり、予定していた時間一杯まで使っての熱心な研修会となりました。

この研修会は毎年恒例となってきているラベルコンテストに向けた印刷技術に関するもので、過日発表になった「第32回シールラベルコンテストの規定課題」に関して、刷るに当たってのポイントなどを、実際に本機で刷られたものと連合会から配られたターゲット見本を見比べながら、講師の方が解説する内容でした。

まず取り上げられたのが、平圧部門。今年の課題はコロナ禍で一気に有名になったアマビエを絵柄にしたものです。解説は、長年に亘って技術委員をされてこられた西野顧問が担当して下さいました

今年の課題も、グラデーションなどオペレータを困らせる図案となっており、そのインキの量と版圧のバランスが難しい様でした。また製版上のテクニックについてもかなり時間を割いて説明されていました。

続いて行われた輪転部門の解説は、今年の3月に京都府の現代の名工に選ばれた京都シールレーベルの蓮葉氏に担当していただきました。

元々輪転部門は4版の見当が合ってないと綺麗に上がらないものではありますが、今年のデザインの中には顔の周辺の細かな網点の出方に難しいところがあり、そこに気を取られて前に進めなくなったとの話も聞かれました。と言うことで、最後には機械の構造(材質)まで話が広がり、研修会の様子を見に来られていた機械メーカの方の登場となりました。

今年の年次大会は、11月に東京でI G A Sに合わせて開催されます。今回の研修会が参加された方からの1点でも多くの応募に繋がり、そして年次大会の表彰式において1社でも多くの京都シール組合の会社が表彰されればと思っております。

 

理事長 山田裕彦